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标题: 《最完美的离婚》中光生给结夏的信 [打印本页]

作者: ivytony    时间: 2018-1-25 14:47     标题: 《最完美的离婚》中光生给结夏的信

星野結夏さまへ
暦の上に春は立ちながら厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしですか?風邪などひいていませんか?霜焼けなどしていませんか?突然の手紙、ごめんなさい。まだまだ寒く長い夜のついでに目を通していただければ幸いです。
まずわが家に暮らして3年目を迎える2匹の猫に関してお知らせします。彼らはなぜか最近テレビをよく見ます。株価のニュースを見ながら話をしています。彼らの人生に株価が何か作用することがあるのでしょうか?
金魚カフェでは姉の体調もあって最近継男さんがラテアートを描いています。その絵の作風が常軌を逸しており、女性客が悲鳴を上げて帰ることしばしばです。
上原さんに紹介されて先日ついに河合さんと対面しました。驚きです。河合さんはまるでギリシャ彫刻のような二枚目だったのです。握手の手を差し伸べ「やあ、初めまして」とおっしゃっていました。友達になれるかどうかはちょっと分かりません。
目黒川を行き交う人々は桜の木を見上げて開花の時季を待ちわびながら、すでに花見の約束を取り交わしています。また、あのにぎやかな季節が訪れるのですね!
昨日、君の夢を見ました。君がたくさんの風船を抱えてくる夢でした。君は無数の風船を僕と自分の体に結び付けました。僕と君は風船に軽く体を持ち上げられて空を飛びました。目黒川を見下ろすとマチルダとはっさくが見上げてるのが見えました。上原さんたちが赤ん坊を抱いて手を振っていました。僕は風に流されて飛んでいくしかない、自分の非力さが少し悲しかったです。
川沿いの道を今日も歩きます。不思議と一人になった気がしません。まだまだ僕は毎日を君の記憶と共に暮らしています。君がよくお風呂場で歌っていた歌、「静かに、静かに、手を取り、手を取り」、そんなふうに始まる歌、そんな光景。
深夜二人でDVDを借りに出掛けたときのこと、月がずいぶんと大きなことに気がついた僕と君は、そもそもなぜ出掛けたのかさえ忘れて、夜中の散歩をしました。旧山手通りで焼き芋を買って、半分に割ったら大きさがまるで違って、じゃんけんして食べて、笑って、手をつないで、僕が結婚を口にしたら、君は焼き芋いっぱい頬張った口で声にならない返事をしました。そんな始まり、そんな光景。
君と結婚して知ったことがあります。洗面台に並んだ歯ブラシ、ベッドの中でぶつかる足、いつの間にか消えてる冷蔵庫のプリン、階段を先に下りること、階段を後から上がること、恋がいつしか日常に変わること、日常が喜びに変わること、間違えてはいて出掛けた女物の靴下、メールで頼まれる番組録画、背中をかくこと、怖い夢を見たら寄り添うこと、もう一人の父親、もう一人の母親、もう一つの古里、古里から届くミカン箱の中のハクサイ、日常が奏でる音楽、日常を伝え合うことの物語……ここにはまだそれが転がっています。部屋の隅に、電球の裏に、カーテンの隙間にくっついたまま。僕は今も毎日のように過去から訪れる君の愛情を受け取っています。
川沿いの道を今日も歩きます。一人ずつ二人で生きていたこと、僕の中に住んでいる君、君の中に迷い込んだ僕、不思議と一人になった気がしません。いつかまたそう思うことの愚かさを思いながらそれでも思います。夜中の散歩をして、じゃんけんして、食べて、笑って、手をつないで、焼き芋頬張りながら、また同じことを話すんです。
僕たち一緒にいると、楽しいよね?一緒に年を取りませんか? 結婚してくれませんか?
2014年2月8日
目黒川沿いの古いマンションで2匹の猫と共に春の訪れを待っています。




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